さらい屋五葉
春休みに入ってから、オノ・ナツメさんにハマっている。
ハマっている、というほど、作品を持っていないのだけれど。
一度は記事に書いたような気がしていたのだけれど、何故か見当たらなかった。
オノ・ナツメさんの漫画の話。
高校の頃に、ちょっとオノさんが気になっていた時期があって、持っていたのが初期の2作品。
LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋 (IKKI COMIX)
- 作者: オノ・ナツメ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/07/28
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- 作者: オノ・ナツメ
- 出版社/メーカー: 小学館
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「LA QUINTA CAMERA」はとても優しくてほんわかとした漫画。大きな事件も何もなく優しく進行していく感じがとても好きで、これを高校の先輩に借りたことが、好きになったきっかけ。
「not simple」は、同時期に気になって自分で買ったものだったけれど、すごい、という表現が正しいのか否か。
とにかく、暗い。希望なんて微塵もないぐらいに暗いのだけれど、そこに少し除くやさしさというか、温かみのような独特なものがあって。何とも言えない、独特の読後感が好きだ。
とても衝撃的で、とても暗いのに読後感が悪くないのが、本当、何とも言えない。
持っている漫画の中で見ても、この2作品は異質で、他に比べようがなくて、でも、好きな作品だったのだけれど。
この春休み、ひょんなことから目にとまって、思い切って衝動買いしたのが「さらい屋五葉」。
- 作者: オノ・ナツメ
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- 作者: オノ・ナツメ
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何となく、1巻と、ラストの8巻。
思い切って衝動買いして、良かった、と心の底から思った。
「not simple」ほど暗くないのだけれど、出て来るキャラクターがそれぞれに何かを抱えていて、そしてやっぱり暗い部分も多くて。
だったのだけれど、それでも暗くない、というか、これは希望を見出してくれた漫画で。
とにかく、優しい。暗いけれど、優しい。
もう、ラスト5,6ページでハラハラと涙がこぼれてしまうような、そんな作品。
要は、性に合っていた、というのが手っ取り早いのだけれど。
がっつりハマってしまい、そのままイラスト集も買ってしまった。普段、あんまりイラスト集やキャラクターブックは買わないのだけれど。
- 作者: オノナツメ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/12/27
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イラストは勿論ながら、描きおろしの漫画がまた優しくて優しくて。
いいなあ、って。本当に、胸にストンと落ちるような。
この「さらい屋五葉」にある引退した頭目さんが出て来るのだけれど。
その昔の話の際に、並び組頭、という話があって。
二人で並び立つ頭目だった、という話なのだけれど。
オノさんの時代劇で、「ふたがしら」という作品があったよな、と題名だけ知っている作品名が頭を横切った時に。
「ふたがしら」ってもしかして「並び組頭」ということで。
もしやその人のお話なのでは・・・?と思ったらビンゴ。これも衝動買いしてしまった。
- 作者: オノナツメ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/12/27
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これはまだ3巻までで以下続刊。28日に4巻が発売。
若かりし日の一味を飛び出して、大きなことがしたい、と夢見る男の人2人組の話で、こちらは爽快。
すかっとする、というか、わかりやすくて、明朗。
クールな切れ者と、猪突猛進だけれど男気溢れたまっすぐな相棒、という組み合わせは王道なのだけれど、王道だからこそ、という面白さ。
好みは「さらい屋五葉」から未だ抜け出せず、だけれど。
しばらくウキウキとハマっていようと思う。
野火でした。