プリン

似た者同士じゃなくても、仲良くなれますよ。



夕飯時にテレビをつけて、途中からみたおじゃる丸があんまりにも素敵だったので、つい。

私は途中からだったので、全容というより、前提がきっちりとはわかってないのですが。

どうも似ている者は仲良いよね、っていう話になったらしく。
おじゃる丸も、大好きなかずまと似ている者(にたにた同士)になりたいのだけれど、似ているところがわからなくて。

周りにあるかのー?って聞いてもわからなくて、悩むんです。

そこでマスターの喫茶一服に行って聞いてみるのですが、「元気を出して」とプリンを出されるだけで答えはもらえなくて、しょぼん、って落ち込んでしまう。

そこにかずまがやってきて、「いたいた。皆心配してるよー?」って言うんです。
おじゃるは、自分とかずまはにたにた同士じゃないから、仲良しじゃないのか、かずまは自分のことが嫌いなのか、って言うんですね。

そしたら、マスターが一言。
「似た者同士じゃなくても、仲良くなれますよ」と、牛乳と卵を取り出すのです。

牛乳と卵は味も形も全然違うけれど、合わさるとおいしいプリンになる。
おじゃるとかずまも、違うけれど、お互い良いところを引き出しあっているのですよ・・・と。


それにちょっと嬉しくなって。プリンを食べてると、かずまが横で笑っていて。

何でにたにたしておるのか、と聞くと、かずまが一言。

おじゃるが嬉しそうにしてるから。

おじゃるが嬉しそうだと僕も嬉しい、というかずまに、おじゃるもかずまが嬉しそうだとまろも嬉しい、と。

にたにた同士だ、っていうことで、笑い合って、話は終わったのですが。

なるほどなあ、ってのと、いいなあ・・・ってのと。

おじゃる丸ってこういうじわー・・・っと胸に来るのをひょい、っとやるから困る。


似た者同士じゃなくても、仲良くなれる。

そうだなあ、って。

違うところを、憧れたり、尊敬したりして、そうやってないものねだりするのだけれど。
そういうところがお互いあって、仲良くするのってあるよなあ、って。

自分と他人のものさしは違うんだ、って思って人を見ると、少し人に穏やかになれるし、精神的にも楽な気がする。
同じものさしで測るから、この人がわからない、信じられない、嫌だ、って思うかもしれないけれど。
違うものさしで、目線で物事を見ているのだから、違うんだよな、って。


似た者同士でも、似た者同士じゃなくても。

素敵な関係を築けるような自分であれたなら、素敵だ。



野火でした。



追記

調べたらこういう話だったらしい。


マコトと愛(あい)ちゃんがおたがいに同じデザインの靴下(くつした)を買ってきた。「にたものどうしだね〜」と二人はラブラブ。「マロとカズマもにたものどうしかの?」二人の性格(せいかく)は、よい子のカズマとぐーたらおじゃる丸ではにてもにつかない。ガッカリしたおじゃる丸はカズマとおじゃる丸のにたところを見つけてくれる人をさがすことに…。..