本の話
受験が後期まで長引いたぶん、バタバタしたりで、受験終わったら読む!!とか思ってら本を前にしても読む元気がなくてついつい漫画が増えてます。
只今リハビリ中・・・。
受験の間本は読まない、ってなってたんですが、イレギュラー・・・を。
- 作者: 浮世博史
- 出版社/メーカー: アチーブメント出版
- 発売日: 2012/10/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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気分転換、というより、結構面白かったし、日本史の受験勉強の助けになれば、と。
父君が書店で衝動買いしたものを読んで、すすめてくれました。
これが中々に楽しくて。
通学のアストラム(電車)の中で夢中で読んで降りる駅を過ぎたこともしばしば。
歴史物、とか参考書、とかじゃなくて。
塾の講師の先生ということもあって、歴史のトークをそのまま文章に起こしたような感じ。
ほっとんど関西弁でしたけど。
途中ちょいちょいこんな感じだったんよーみたいな感じで歴史偉人の簡単な会話とかあるんですけど。
足利尊氏なんか「うちの子になにすんっっ!」みたいになっていたし。
それでも、教科書なんかよりポイントはきっちりわかりやすく押さえてあって、流れもつかみやすかったです。(応仁の乱だけはどうしても頭こんぐらがったけど、しょうがないと思う)
何より印象に残りやすいし。
受験生にもそうじゃない人にもオススメ。
でも読んでる気分としては読書、っていうより楽しい変な参考書、って感じでした。
いえ、参考書とは違うのだけれど。
もう一つは読書リハビリ作でもあったこれ。
- 作者: 芥川龍之介
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受験終わってまず手にとったもの。
短編ばかりだったので丁度良かったです。
杜子春なんかは、元になった漢文をセンター対策の問題にも出てて面白いなあ、って気になっていたので。
上手い具合にアレンジされてましたね。どっちも好き。
受験後に読んだのに何でイレギュラーなのか、と言うと。
センター対策の問題集に、この小説のうちの「蜜柑」という短編が、短いために全文載っていて。
それを読んですっごい感動して、その感動に突き動かされるようにして帰りにそのまま明林堂に駆け込んで、すぐさまこの小説を買ったのです。
話が涙するような感動、とは全然違って。
母なんかには「この主人公最低」とか言われたぐらいの。
淡々とした話なんですけど。
淡々として、それでもほのかに最後温かくなる感じの。
表現というか、話の構成というか、何だか上手く表せないのだけれど、それにすっごく胸打たれて。衝撃で。
小説なのに、一気に色づく、っていうシーンがあって。
灰色からぱあ、って世界が開ける感じ。
もう、これは百聞は一見にしかず、って感じだけれど。
まあ、問題集で読んで、ちゃんと本で読んだのは卒業後なのですが。
それでも、あの感動は、忘れられません。
ずっと覚えていると嬉しいなあ。
でもきっちり読んだのは卒業後だし、日本史は読書、とはまた違う感じで、私の中で高校生活最後の本は、変わることなく「銀の匙」でした。
早く本が読みたい・・・。
下宿に持っていく本を選抜せねばならないのがつらいです。
そんな感じで、野火でした。