卒業式 文芸部編
卒業式のあと、文芸部へ。
茶道部は、また後日卒業茶会なるものがあるのです。
私は、部活とにかく大好きだったから、号泣する覚悟でいて。
確かに、ちょっとほろっときたんだけど。
号泣はしなかった。
・・・後輩の気遣いとか、そういうものに、圧倒されて、嬉しさと、申し訳なさとでいっぱいで、そういうの、ふっとんだ。
狭い部室なのに、上手いこと机の配置を変えて、椅子を隅に重ねて。
中央に机を繋げて、長い机をつくって。
その上に布を引いて、紙皿に、色んなおやつ、おやつ、おやつ・・・。そして飲み物。
部屋はカラフルな輪飾りがあって。
もう、何か、すっごい胸が一杯で、涙も、出ないくらい。
プレゼントとかも、すっごい用意してくれてて。
貰ったことも嬉しいし、そういう思いも嬉しいし。
物だけじゃなくて、寄せ書きも、卒業する私達にあてての部全員での連作の詩とか。
本当に、色々してくれたんだなあ、って。
しかもケーキを用意してくれていて。
小さなケーキ3つ。三年生は3人。つまり一人ひとつ!!!
しかもオーダーメイド・・・。チョコケーキ。フルーツ入ってなくてほっとした。(フルーツ嫌い)
食べやすくて美味しいケーキだったのだけれど、びっくりはそこじゃなくて。
オーダーメイドだったということ。
部誌の表紙を飾ってるような子達が、ケーキのデザインを考えて、その通りにケーキを作って貰った、と。
もう、見た時、感情をどうしていいかわからないくらい。
上にホワイトチョコで出来た本があって、そこに○○先輩へ、みたいなのがあって。
・・・・・・実際私の上にあったのは野火(本名の苗字)BOSS、だったんですけど。
BOSS・・・。
色紙の裏には我らが愛しの女王とか書いてありましたけど。
「文芸部一同って書くか、下僕一同って書くか迷ったんですけどー」とか言われましたけれど。
・・・いいんです、気にしません、慣れてます。気にしないぐらい、何より嬉しかったし。
そのケーキが可愛いのなんのって・・・。
カメラで思わずパシャリ。
本当なら携帯で取って写真出したいぐらいだけれど、携帯の学校持ち込み禁止なので。
・・・持っては、いましたけど。
わーってはしゃいで、はしゃいで。
最後後輩からと、私達から、言葉を少しずつ。
後輩が、色々思いを喋ってくれるの聞いて、もう涙腺が危なかったけれど。
そんなこと思ってくれてたんだ、とか。
そんなささいな出来事を覚えてくれていたんだ、とか。
そんなささないな一言を、そんなに大切にしてくれていたんだとか。
私、後輩のメッセージだけで、今まで生きてこれてよかった、って、ためらいもなく言えるくらいに、嬉しかった。
・・・別に、それ以外にも生きてこれてよかったって思うことは、ありますけれど。
それぐらいに、嬉しかった。
私はいい先輩ではなかったけれど。
いい後輩と、いい先輩と、いい同輩を持って。
それにひたすら支えられてやってきたのだと、つくづく。
そういうことを、上手く言えない自分がもどかしいけれど。
本当に、今日、幸せだった。
OBの先輩方まで駆けつけて下さって。
本当に、本当に、幸せ。
文芸部が、大好き。
そんな風な、文芸部とのお別れ。
野火でした。
2013.3.1