銀の匙

荒川さんの「銀の匙」ではなく、中村さんの名作(らしい)古典作品。

銀の匙 (角川文庫)

銀の匙 (角川文庫)

昨日テスト終わったその足で、ひとり明林堂に行きました。
最近はテスト明けに明林堂に行くのが癖になってます。

夏に向けて文庫を集めてフェアをやっていて。
そのフェアの本がいいんだなあ・・・。
新潮文庫、角川文庫、集英文庫とやっていて。

もうね、素敵なんです。

全部欲しい、とか思いそうになるぐらい。

結局、伊坂さんの気になってた「終末のフール」とかもポップついてたんですけれど、それは多分編集者とか、そのへんから来たもので。

珍しく明林堂で手描きPOPがあったので、そちらから選びました。

本の紹介とかしてるPOPって、私の近所の明林堂には少ないのですが、ある時は外したことがなくて。

結局、一番POPが素敵だったのと、角川が古典作品を今新装で出してくれていることもあって「銀の匙」を購入。
これでは表示されなかったけれど、水色の素敵な表紙なのです。また機会があったら写真でも。
あとで言ったら、父君の反応が良かったので、判断はあたっていたのではないかと。

家ででもいいから読もうかな、薄いし、と思いつつ。

テスト終わりだったので、昼下がりの妙な時間帯で。
お会いしたことない店員さんも多く、うーんと思っていましたが、幸いにもDさんにあたることが出来ました。

そしてちょっとしたプレゼントもあって、またラッピングを頼んだのですが、それにDさんが対応してくださったと思いきや、包装は見慣れない女性店員さんでした。
でも、その方がすごく対応が良くて。
「歩いて帰られますか。」の問いに「はい。」と答えると「雨降ってますから。」と袋を二重にして下さったり。
「お気をつけて帰ってくださいね。」とその台詞がとても嬉しくて。
そのあとDさんがありがとうございました、ってもう一度顔を上げて言ってくださったのも嬉しくて。

Dさんと、それまでのMさんとはまた別の女性店員さんのMさんと、ラッピングとか、会計とか、お気遣いとかで、普段より会話多いレジでしたが(多いと言っても業務連絡ですが)そういう優しい言葉に受け答えしている時って、自然に微笑んでいることが出来ている気がして嬉しい。

バスが来るまでもまだずっとそんな気分で。
来たバスの窓に映った自分が、こういうのもなんだけれど、自然に微笑んでて嬉しくて、同時にびっくりした。

カメラ向けられても上手く笑えないから。
本当に楽しい、嬉しい時にしか上手く笑えないのだけれど。
ニヤけてるとか、そういうのとは別で。
明林堂帰りニヤけることは多いのだけれど。ちゃんと笑っていたから。

中学の時には「野火って笑えたんだね!」とか部活仲間にまで言われたのに。

ああ、幸せだなあ、って。


受験生というのもあって、早々遊べなくなりました。(いえ、充分遊んでますが。)
だから、趣味とか、どこまで取捨選択するべきか悩んでいて。

今内定しているのは、本は諦めることにして。
ちまちまと読むか、すっぱり諦めることに。

ただ、明林堂には、いつまで足を運べるかわからないなあ、と思って。
進路がどうなるにしても、行こう、と思って行けるようになるのは今だけかもしれないな、と思って。勿論、それはちゃんと進学するなり、就職するなりしたらの話ですけれど。

好きな書店が身近にあるのに、それは勿体ないなあ、って思って。
明林堂は、行ける間にしっかり行っとこう、と決めて。
遊べないぶん、明林堂に足を運んで、本を買うことにしました。
開いていない本が、本棚に並ぶのはちょっと悲しいけれど。
受験終わったら読むんだ、って思いつつ。溜めることにします。


ああ、でも、銀の匙は読みたいなあ、って見た時にちょっと。
中学3年の時に、本当に受験本格化する直前に夏目漱石さんの「硝子戸の中」を読んで。
本当に救われたから。

そういう予感がしたから、読めるものなら、本格化する前にさらっと読みたいなあ、と。

熟読は、無理だけれど。



塾にも行かせて貰って、県外厳しいって言ってたのに、それでも応援してくれて。
そういう状況なのに、私は単純に結果が好きなのか、研究が好きなのかという分野に疑問を抱いて。
好きなのか、得意なのか、やれるのかわからない大学に志望を変えてもよいものか。
親にも、塾の先生にも、まだ言えずにいる。
顧問の先生とかには、話しているけれど。
でも、そういう話をする時は、大体私の精神はそっちに傾いた時なんだな、と思うと。難しい。

しかも、そこだって保証はないから。

英語がどこにいってもつくなあ。


“ちゃんと”勉強したことないから。
そのツケが溜まってるのだろうけれど。
そろそろ何かを犠牲にして、やらなきゃいけないのかなあ、と。

両立するなら文芸が良いのに、残るのは茶道。
文芸にも自然に引きずられそうだけれど、そしたらダメなんだろうなあ。

このブログも、曖昧に、続けた方が良いのか。
すっぱり休んだ方が良いのか。
決めかねて、判断に困る。

こんなブログなのだけれど。
はてなはとんでもなく居心地が良いから。
迷うね。
ここで得るものが大きいのもあるから、尚更。


やりたいけど、やらない、っていう。

やりたいから、やる、っていう。


そういうのをそろそろ決めなければ、と思いつつ。揺れる揺れる。


不安定だなあ。優柔不断だなあ、と思いつつ。

野火でした。


追記:水色の表紙が出るようになってましたね。バンザイ。