ニョロニョロの秘密

久しぶりにアニメのカテゴリー書いた気がします。

確か前のアニメカテゴリーもスナフキンだった・・・。

そう、楽しいムーミン一家

前回のムーミン谷の彗星の話の時にも書いた、楽しいムーミン一家の週一の、BS放送。

ちゃっかりしっかり観てます。

受験生の自覚あるんですか、本当に、って感じですが。

昨夜のムーミンを本日夕食時に観てですね。

スナフキンがモテる由縁はうまいこと受け流せるからだなあ、と思った私です。

ニョロニョロ達の島で嵐に会い、一晩そこに泊まるんですけど。

これは前回までなんですが、船が流されないように、しっかり船を島に上げて。

ムーミンパパが同行したヘムレンさんに念のため流されないように船の縄を付近の樹に結んでおくよう頼むんです。

それをヘムレンさんは花に夢中になって忘れちゃうんですけど、今回の話でそれを思い出すのですね。

結んでないような・・・。

慌ててムーミンスナフキンが見に行くと、少しずつ水に流されている最中で、嵐の中「あと十分遅かったら大変なことになっていた」とか言いながら二人で戻して船を止めるんですね。

そこでびしょ濡れになって帰ったところへ「船は大丈夫だったの?」と聞かれて大丈夫、と答えるのですが。

「縄は結んでいたかい?」という問いに、スナフキンが曖昧にうん、と答えるんです。

髪の水を払いながらうーん、ともうんとも付かない、それでも結んであった、と聴こえるようなうーんに、ムーミンが察して、「結んであったよ」と答えるのです。



また、嵐の翌日、ひとり早起きしたスナフキンが外へ出ると、ニョロニョロたちがおなじみ葉っぱの船で旅立とうとしているのですね。

それを見てこっそりムーミンだけ起こして二人で見に出るわけです。

その話を朝食時にすると、案の定ミィが怒るのです。

「何で私も連れて行ってくれなかったのよ、スナフキン。」

するとスナフキンはさらりと言うのです。

「ごめんよ。でもミィはいびきをかいて寝ていたからさ。」

ミィも女の子で、きいきいと噛み付くのです。

「私いびきなんかかかないわ!」

私の性格もだし、一般の性格もだし、きっとこれがムーミンなら「いや、かいていたよ。」と言うところなんです。

けれど、スナフキンはコーヒー(と思われる)を啜りながら一言。

「ごめん。僕の聞き違いだ。」



たったそれだけの話なんだけれど、その「聞き違いだ」っていう一言にすごく惹かれて。

スナフキンのこういうところがモテるんだな、と思いました。



後に女の人の人形に惚れ惚れしたムーミンと、それに嫉妬するスノークのお嬢さん(このアニメではフローレン)の会話でも、「惚れたのよ」っていうトゲトゲしたフローレンの言葉にムーミンは「そんなことは」とかむっとして反論しようとするのですが、スナフキンが「それはあとにしてムーミン、ちょっと手伝ってくれ」って言うんです。

孤独を愛するスナフキンは、原作ではこう人と接しはしない傾向にありますが、かっこよくしてあるアニメのスナフキンは、そういう処世術みたいなのがあるんだな、とつくづく。

それは、アニメとか、小説の中だけじゃなくて、私が実際に生きる現実でもそうなのだろうな、と思う。

私も、こんな風にありたい。

つい、自分の方が、ってなっちゃうから。