A級リーグ最終戦

去年も試験週間で、確か去年は木曜日とか水曜日とかそのへんで。
翌日にテストだったのに観て、学年末というのに赤点2つとりましたが。

今年も観たいというか、今年こそは土日があるし、って観ました、結局。

大好きな高橋道雄九段が、去年は、(というか今年?)順位は3位だったのに、リーグ戦は不調だったのか、1勝のみ。

久保二冠と、丸山九段が降格かかって争っているというのも、今期どちらかといえば調子が良かっただけにびっくりだったけれど。

だから尚更、高橋さんは降格してしまうのではないかと。

久保さんは降格を争う3者の中で唯一、2勝しておられましたし、丸山さんも調子は悪くないですし、何より、最終戦、丸山さんは久保さんとですが、高橋さんはあの谷川さんと・・・。

いくら谷川さんが後半調子を崩しているとはいえ・・・と思って。

B級ってなると、私みたいなのは将棋にそんなにかじりつくわけにもいきませんから、中々テレビでお目にかかれないし。

どうしよう、どうしよう、って。

A級リーグ最年長っていうのもあって、何度も往復してらっしゃる高橋さんでも・・・って不安だったのです。


でも。

高橋さん。

谷川さんに、勝って下さいました。

勝って下さいました、っていったら、高橋さんにも谷川さんにも失礼な話ですが。

もう本当に、谷川さんらしいな、って局面だと、思います。

羽生マジックみたいになめらかではなくて、もっと重くて、良い意味で堅い将棋をされるのだけれど、それでもふいに、詰め路に持って行ってしまうあたりは、高橋さんらしいと思う。

去年の最終戦ほど、驚きのある終わりではないけれど、あれは特別だったと思うので。
今回のもとても高橋さんらしい。


で、もう勝った、っていうのに涙してしまって。

わーっって。

この勝負強さというか、粘り強さっていうのも違うのだけれど。

高橋さんだーって、わけのわからないことに感極まって。


で、2人降格ですから、これで同じ一勝の丸山さんは降格が決まったのですが。

丸山さんが久保さんを破って、久保さんが高橋さんと同じ2勝になった時、順位がものをいうので、高橋さんの命運はこのお二人にかかってくる、と。

それが、このお二人の対決が一番最後まで残るっていうドキドキの展開で。

高橋さんはさっさと対局室を去られてしまって。

解説の木村さんが「こういう場合このまま帰っちゃう方と最後まで観て帰られる方といらっしゃいますけど、高橋さんはどうなんでしょう。」と言った台詞に対して、森内さんがさらりと「いや、高橋さんはそのまま帰られるんじゃないですかね。」って仰ったのが何故か妙に心に残ってます。

そして、このお二人の対決は1時30分前ぐらいまで続いたんですけど。

もう涙しながら、久保さんにも丸山さんにも失礼だけれど、お願いだから丸山さん勝って!って両手を組んで祈りながら観てました。

丸山さんが押してらしたのだけれど、久保さんも当然粘るので、どうなるか・・・って。

下手したら千日手かしら、って感じでもありましたが。

丸山さんが粘ってくださり。


丸山さんの、勝利に終わりました。

でも、最後の最後まで戦われた丸山さんに、高橋さんが勝たれたので、降格です、って誰が言うのだろう、って、祈っといてなんだけど、胸が傷んだ。

順位って、大きい。

だから、降格かかってない人も、最終戦は気合の入り方が違う。

メディアは、当然羽生さんの9勝で名人戦挑戦の方に注目してて。

私だって、名人戦は興味あるし、応援するけれど。(実はどちらかといえば私は森内さんが好きだったりするのだけれど)
でもどっちだって好きですし、前回みたいな対決だったら、観る方としてはとても楽しい。
森内さんが、調子を崩していらっしゃるのは気になるけれど。

でもでも。

高橋さんが大好きな私としては。

今回はそっちで。

ああ、もう少し、また、1年頑張って下さい、って思いで。

次は、8位スタートだから順位でいえばきついけれど。

去年3位だったのだから。

今回谷川さんを破ったのだから、って。

高橋さん、まだまだ応援してます。


そして、祈って本当に罪悪感もあるけれど。

丸山さんも、久保さんも、好きなので、また帰ってきてくださると、嬉しいなあ、と。

久保さんなんか2タイトル戦もあって超ハードスケジュールの中戦ったのだから、大変だと思う。
個人的には、棋王守って欲しいな、って。

丸山さんも、今年は棋王挑戦されてたのだから、本当にこのお二人が降格って、厳しいな、って。
勿体ないな、って思う。


あとは、先崎さん以来の、二年連続で降格されそうな藤井猛九段の奮起を期待して。


久々に将棋でした。

試験期間に涙しながら2時まで起きてました。
深夜じゃなかったら、誰かにメールしたかった。

ではでは、高橋さん大好き、野火でした。