都会のトム&ソーヤ 9
昨夜弟君が購入。でかした。
都会のトム&ソーヤ(9) ≪前夜祭(EVE) <内人side>≫ (YA! ENTERTAINMENT)
- 作者: はやみねかおる,にしけいこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは短いからあっさり読めていいなー。
家で本を読める幸せ。いや、本当は宿題やらなきゃなんだけど。
今回は職場体験とか、自分の中学校時代の職場体験経験思い出しながらで楽しかったです。
内人くんはらしいなあ、と思いながら。
でも、図書館って、私の時には倍率とても高くて行けなかった。
でもそのぶん、リハビリテーションセンターにお邪魔して、何物にも変えがたい出会いがあったのだけれど。
ブログ始めるかなり前。中学二年の時だったけれど。
私は家のすぐそばの総合リハビリテーションセンターにお邪魔したのだけれど。
そこで、Iさんと出会った。
Iさんは、私を覚えていないし、お会いしたことあるのですが、と名乗り出ても、困ったようにきっと笑う、笑って下さる方。
何故なら、Iさんの記憶は、5分間しか持たないから。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/08/28
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/07/07
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第1回本屋大賞で、私はその年小学校6年生で。
本を読んで大好きになって、映画も観て、本当に大好きで。
読書感想文も書きまくって。
あんなに本に執着したのは、博士の愛した数式が始めて。
それでも、博士の80分の記憶は、想像だけのものでしかないし、現実味、なかったんだ。
ただ、1時間と少しで記憶が消えて、古い時代に逆戻り、自分の場所がわからないというのは、どういうことだろう、と思って。
そのリハビリテーションセンターで、私とIさんを繋げて下さったのも、師長さんの、「博士の愛した数式、という本を読んだことある方。」というお言葉。
良い経験だから、交流の機会を持たせてくれようとして下さったのでしょう。
それで、唯一知っていた私に、Iさんとの交流の時間を下さいました。
5分たったら、忘れてしまうから、というのは聞いていたけれど。
その度に名前も名乗る覚悟でいったけれど。
その方は、5分たったら、きっかり忘れる。
そこに入る前の、家の可愛い2匹のチワワを嬉しそうに語っても、私のことや、自分の居る場所はわからない。
職にしていた、樹木の剪定は身体が覚えていても、脳は、5分以上を忘れる。
文章を読んでいても、5分たつと、また一から読み返される。
でも、驚いたのは。
私に「お前は誰なんだ」と仰らないで下さること。
読んでいる文章に、「何でこんなことをしているんだ」と仰らないこと。
自分の場所に「何でここに居るんだ」と仰らないこと。
きっと、心の中では、頭の中では、葛藤していらっしゃる。
不安で、パニックも起こされてる。
やっぱり、そういう事態も起こるのよ、と師長さんはおっしゃる。
でも、優しくて。
私は誰だろう、と思っても、やんわり。
目の前に居るのが誰だろう、と思いながら、優しく話かけて下さって。
けして「誰だ」と仰らない。
「僕は、今これをしようとしているんだけどね。君は?」と、仰るから。
私は、「職場体験というもので、中学から来てます。野火と言います。」とまた名乗って、少し安堵の表情のIさんから、また話を伺う。
そういう、とても優しい人との出会いを。
思い出しながら、読んだんだ。
都会のトム&ソーヤ 9巻。
遅筆家で有名なはやみねかおるさんが、ここのところ一気に本を出した。
都会のトム&ソーヤもすぐ続き出すらしい。
一気に出した本も、そのうち、読まないと。
- 作者: はやみねかおる,カスヤナガト
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/26
- メディア: 単行本
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- 作者: はやみねかおる,K2商会
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: 文庫
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