修学旅行記 2日目

ヘンリー・ライクロフトの四季随想

ヘンリー・ライクロフトの四季随想

残念ながら装丁が出ないみたいです。綺麗な表紙なのですが。

「野火の性にぴったりだと思うんだけどな。」
そんなお言葉と共に父君にお借りしたこの随想集が2日目のお供でございました。

さてさて、そうは言いつつも、2日目は1日丸々富良野体験学習。
午前、午後、と選択させていただいた内容をするのですが、私は前にも言ったようにまさかのアウトドア×アウトドア!!!☆
ラフティング&ホーストレッキング。

朝早くに出たら裏の山の上の方はもう雪化粧でした。
すごーい、すごーいと1人感動。寒かったですが。

一緒の班の子は全然違うメニューだった挙句、同じメニューの人達とはあんまり交流ないしでいち早く玄関におりてうろうろしていたら担任の先生にいきなり呼ばれ何ごとかと思えば。
「もっと交流しろよ。」
・・・傍から見ると心配になるぐらい私はマイペースだったようです。
まあ、話かけられれば話しますし、交流ないと言っても一応ラフティングは団体行動ですからそこまで対して問題はないのですが。

あれですね。女子にかぎらず最近では男子でも誰かと「一緒にやろうよー」って言って決めるもので、先生方もそのへんを考慮して周りと話し合って決めてもよい、と言って下さるにも関わらず好きなように一人で誰に相談することもなく決めたからこそこうなったのですが。
でもそれはクラスの慣れ云々は個人的に関係ないのです。
大体昔から仲良しとかがいても好きなことはやりたいし、やりたくないことはやりたくないし、個人行動は個人の勝手だと思うところがあるので、相談せずに私はこれをやる、とか決めて「どうする?」とか言われようものなら「あ、私あれにしちゃった」みたいな人間でありました。もしくは「あ、私はこれにしたから」みたいな。
「これ私はやりたいんだけど一緒にやろうよ」とか言われたら「いや、私はこれをやるから」みたいな。
嫌いでなければ断らないこともないのですが、基本的には自分に忠実 笑
下手したら「えー、私は嫌」って。
でも「私はこっちがいい!こっちにしようよ!!」とか言わないのがというのが薄情といいますか、可愛げのないところで。
一緒にやらなきゃ!とかいう意識があんまりないのですね。基本。
一緒に居るとかも、誰かいなきゃいけないから一緒に居るのではなく、一緒に居たいから居る、そういうものでは・・・という感じ。
だから去るものは追わずな性格なのでしょうね。
自分勝手でわがままな性格で迷惑をかけているのは少なからず自覚しているのですが・・・。

おおっと、そんなわけでラフティングも席をゆったりと使い、本を読みつつのんびりとバス移動。
富良野舞台のドラマ何があるでしょう?という問い、「北の国から」は先生がお答えになり、皆様知っていたのですが、他2本は私が答えたどころか誰も知らぬという始末。
「やさしい時間」と「風のガーデン」どちらも内容ではなく、主題歌を歌ってらした平原綾香さんが好きなので知っていた、といいますか、EDは観ていた、といいますか。
特に「やさしい時間」の主題歌「明日」は大好き。未だに1番好きです。

さてラフティング。指導は簡単に。まず落ちた場合の対処法から指導です。
指導者だって忙しいから、皆がまっさきに手をのべよ、と。オールの柄を差し出すのです。
そして1人が差し出したら他は漕ぐ。
来たら皆で抱え上げる・・・などなど。

その川なのですが、何と一日前に雹が降ったということもあり、雪溶け水!!!
足はラフティング用に靴を履くのですが、他のスーツは水入らないようにしてあるのにその靴はバリバリに入る!!
冷たい、イタイイタイイタイ!!!と思いつつボートを浮かべに川の中へ。
そして乗り込んで正直靴の水出したいのですが、気温が低いので水はそのままに・・・とのこと。
時間が立つと水は体温に近くなるので、そのほうが外気より温かいのですね。
捨てたらそれこそ足は冷たくなるから!!とのこと。
温かくなるまで闘いでしたが確かに慣れると温かいのです。

さて、6人乗り込んで、私の所のインストラクターの方は逞しい女性!!!
乗り込んで開口一番、真顔で何をおっしゃるのかと思えば。

「水かけられたら、すぐにかけかえしてね。基本やられっぱなしはなしで。」

・・・え?水かけるなとかでなく・・・??

とか思っていたのですがすぐに理解。
インストラクターさん(他の方は男性人)は茶目っ気たっぷり。
ボートをわざとぶつけてきたり「前漕ぎはね〜」と追い抜く際にわざとらしく講義を始めて抜き様ばしゃーんと水をかけてきたりいたします。
そうなると追いつく隙を狙い「ほら、攻撃!!!」とかこちらのインストラクターさんも始めるわけです。
はたまたぶつかってきたボートの生徒に対して「あら、あなた達汗かいてるけど(もちろん水しぶきです)そんなに暑いの?」と至近距離から水をぶっかけたりいたします。

さてさてそんなこともありましたが当の私のグループはと言いますと・・・息バッラバラ!!笑
インストラクターさんから前漕ぎと後ろ漕ぎだけ教わって「前漕ぎ」と言われたらすぐさま漕ぐ・・・だけなのですが。

「前漕ぎ!」
「え、何?」
「前漕ぎ?」
「前漕ぎ、前漕ぎ」
「じゃせーの!」

みたいな。インストラクターさん曰く「3テンポぐらい遅い」とのこと。
そして更には「せーの」とかの間に遅れたりとか、そのタイミングが遅いから聞いてすぐ掛け声なしで漕ごうということになり、掛け声を止めたところ1テンポ遅い男子がいまして。
前漕ぎを1テンポ遅くすると後ろ漕ぎ状態に近くなるのですね。
結果本人も「え、前漕ぎどっち?後ろ漕ぎどっち?」みたいな状態に陥りミス連発。よくボートが回転しました。楽しかったですが 笑

あと水ばしゃばしゃ後ろに掛かってきたりね。

あとは、男子が一名1番の急流で岩場の近くでまさかの落下!!!

インストラクターさんが柄をのばすも掴めず「あー、ダメだわー」とおっしゃりつつすぐに舵を取られる。
何と冷静!!!
結局ボートに付いてるロープにありついたその方はボートに戻り男子が引き上げ、私はオールを預かる、という真似を。
もう一歩間違えれば大変だったのですが大笑い。

別のインストラクターさんまで「寒中水泳はどうかーい?」という始末。

この寒中水泳、実は本当に後にありました 笑
流れのゆるーいところでインストラクターさんが泳いでも良い、とのこと。
私と女子二人は遠慮したのですが、男子は先ほどの落下した方まで入る。
そして寒い、冷たい!と言いながら上がる。
1人に至っては寒い!イタイ!靴脱げた!!と。
いえ、靴は手に持っていらしたのですが。

するとインストラクターさんが「まさか入るとは思わなかったわー、雪溶け水に。冷たいでしょ。」とさらり。
「先に言ってくださいよ!!」という男子の悲痛な訴えにも「あら、入ってもいいよとは言ったけど温かいだなんて一言も言ってないわよ。」と。
更には「大体さっき落ちた貴方はわかるでしょうに何でまた入ったの・・・。」と。
「あ、いえ、落ちたことにショックで水とか全然感じて無かったんで。」と男子もけろり。
何ですかそれは。

でも無事に楽しく下れてよかったです。良い思い出。
ちなみに“空知川”という川の上流でした。(銀魂!!!北海道出身でいらしましたよね!)
正式には二つの川が下流で合流したものを“空知川”というらしいのですが、上流の名前は小難しいカタカナ名前でしたので覚えることは叶いませんでした(^^;)
なんちゃらフラテス川・・・??

途中ご飯はカレーライス。チキンカレーでした。

さて午後のホーストレッキングはもう女子とかでなく、私のクラスから男子2人、女子私1人の計3名!!
他のクラスからちらほら仲良しで固まったと思われる小人数のグループが。

それでも3グループに分けて乗るので、自由に馬をみさせていただいたり触らせていただいたりはたまたブラッシングさせていただいたのですが。

馬って何であんなに可愛いのですかね。可愛いというのもおかしいですが。
何度が馬に嫌われつつ、触れる限りの馬を制覇し、ウキウキ。
もう先生方からも他の同級生からもカメラマンさんからも「何でそんなに普通に触れるの!?」とのこと。
私、きっと大きな生き物平気なのです。馬って温厚ですしね。

そして乗るとやっぱり高い高い・・・。
闊歩すると不思議な乗り心地ですね。
家族で小学生の時に広島ニュージーランド村か何かで乗らしていただいた経験もあったのですが、その時より馬が大きかったので尚更。
わりとのんびりと散歩。もちろんインストラクターさん達がひいて下さるのですが、最初のあたりは練習もあって、コーナーの曲がり方とか、色々教わりました。
馬って賢いんだなあ・・・と感動。
やっぱり人間ってそんな頂点!とか思うほど出来て無いんですね。おこがましいです。
本能の部分は鈍ってるぶん動物の方が賢いのではないかと常々思う私であります。

そして最後には本格的なウエスタン式の乗馬実演。
本当に颯爽と片手手綱で駆けていかれる・・・。素敵素敵。

大満足の午後の後、ニングルテラス見学。
何だか可愛い雑貨が多くてついつい衝動買い。
景色が万華鏡みたいに見える面白いレンズのペンダントは自分に、ストラップを弟に。お土産は買わない予定でしたが一目ぼれでした。
あとはペーパークラフト絵ハガキ絵ハガキ大好きです。

さあ、ニングルテラスといえば、私が行きたいとごねていた「風のガーデン」の撮影の舞台の綺麗な場所があるのです、が。
行けるか!!!と思って行ったところ、有料・・・そして。
受付が15:00まで。
私達のバスの到着時間15:40分。

・・・ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!!

地団駄踏みながらニングルテラスを満喫しました。
1人で回れたのでもうマイペース、マイペース・・・☆
自分のペースで好きに回れるっていいなー・・・☆

でも「風のガーデン」の舞台はいつか観てみたいのです。ひとりで旅行出来るようになったら行きたい。

そして他の班より早めにホテルへ。
部屋独占で本をちょっと読んで、夕方だったのでテレビを。
ピタゴラスイッチが終わりはながっぱ・・・と思っていたら。
同室のふたりが帰ってきて「何これ」と言われミヤネ屋に変えられる・・・。

交代でシャワーを入ろうということで早めに入り。
フックブックロー観たかったのにテレビを譲り。

そのかわり。
「お願い!!18:00からは私に20分頂戴!!!どうしてもおじゃる丸忍たまが観たいの!!!忍たまは今日ホウキタケ忍者の回なの!!!」と、懇願。
許可してもらったはいいのですが、「まだやってたんだ、これ」と言われると傷つきますねー・・・。
映画にもなったんだけどなー・・・あれー・・・??

そしてやはり真っ黒に着替え、夕食を終えたら先にシャワー入ったため1日目より長い自由時間。
やはり同室の子は別の部屋へ行ったのでベットでうつらうつらしながら随想を。

とても素敵なのですが、もとが日記なのでちょっと単調。
でも4時間近い中でうつらうつらしつつも読みきりました。
えへ。
でも本当に素敵でした。
隠居生活のようなものがあるのですが、充実感に溢れていて。ゆったりした優しい時間の流れを見ているようでした。
そして父が私の性に合うと言った理由を理解。
確かに。

その変わりもう点呼の前に読みきったあと寝ちゃって、同室の子に起こされて点呼に言ったのですが 笑

動いたぶん余計に疲れて、やっぱり1日目と同じようにすぐに眠りに堕ちたのでした。