佐藤多佳子さん

さて第三弾は佐藤多佳子さんなのですが。
佐藤さんの作品はちょこちょこ小出しにしているので今更な感じも・・・。

ひとまず、今まで読んでいるものは。

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

有名な三部作。その当時のお小遣いと子供の日の臨時収入を一気に注ぎ込んで自分で買った記憶があります。
確かまだ小学生・・・中学生・・・どっちだっけ。

聖夜 ― School and Music

聖夜 ― School and Music

第二音楽室

第二音楽室

これは最近ちゃんと紹介した気がします。


さて、佐藤多佳子さんの作品も全てを読んではいないのですが、それでも大好き。
その中で特に・・・というのが。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

この二作品。

「黄色い目の魚」は持っているのは文庫版だけれど最初に読んだのは中学校の図書室の単行本。

黄色い目の魚

黄色い目の魚

こちらの装丁の方が好きで、未だに欲しいな、と思います。

しゃべれどもしゃべれども」は主人公は青春時代なんかとっくに越えているはずなのに、遅めの青春・・・という感じのなんと中年のおじさま。

「黄色い目の魚」はまるで反対で青春時代を揺らぎながら進む女の子主人公に同い年のヒーロー。
これまた只中の青春が甘酸っぱくて。

この方の作品にはそういうところがあるのやも。
甘酸っぱい、誰しも少なからずある青春みたいなものが。

どちらも大好きで、やっぱりいいなあ・・・。

でもヒーローは「しゃべれどもしゃべれども」でヒロインは「黄色い目の魚」かしらと思ったり。

あれですね。
この方の出す甘酸っぱさは人間の不器用さにあるのやも。
どの作品も器用な登場人物なんて居なくて。
皆が不器用で、皆がもがいてて、そして温かいんだなあー・・・って思います。

人間ってやっぱりどうしたって不完全だし、完璧だなんてどこにもないと思うのだけれど。
それが何ていったって魅力なのだよなあ、って、個人的には思います。

さて、今夜は早くに寝て、ちゃんと起きられるか実験です。恐ろしい。

ではでは、野火でした☆