アントキノイノチ
いやあ・・・良かった。
- 作者: さだまさし
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/08/04
- メディア: 文庫
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さだまさしさんの作品読んだのは初でしたが、とても読みやすくて素敵でした。
ぐいぐい読んじゃって、2日と持たなかったです。平日だったのに。
前から読みたかったのですが、単行本は高くて手が出せずにいました。
この本を知る前に、ニュースで地元の遺品整理に密着した番組を観て、それが強く印象に残っていて、さださんの本で映画化・・・その内容に遺品整理が・・・と聞いて飛びつきました。
タイミングが・・・。
いいなあ・・・って。この時期だからなおさら。
あんまり内容は言いません。これは読まないと・・・って感じが。
先日台風が凄かったですね。
私の方は大したことなかったのですが、行方不明の方や亡くなられた方もいらして・・・何だかなあ・・・って感じでした。
そんな中ニュースで、「台風による被害は一部の実が落ちる程度で被害は少ないということです。」という声が聞こえて何かと思ったら二十世紀梨でした。
その“被害”という言葉に違和感を覚える自分が、虚しいな、とふと。
“被害”って、そういう風に使われてもなんらおかしくない言葉なのに、何だか別のことで聞く被害が大きくなってるんだな、って悲しくなって。
そしてこの更新しなかった期間で1番吐き出したいことだったのだけれど。
今現代文の授業で「道具と文化」なるものを読んでおりまして、評論なのですが。
それによると、物事に対する予測能力の差から、チンパンジーほどの霊長類でも、喧嘩に道具を使うことはないそうです。
食料獲得のために道具を使う・・・という方向だったのでは、と。
確かに、喧嘩に道具を使う生き物って、見たことないなあ、と。
そしてふと、じゃあ食料確保のために生み出した道具で、人を傷つけることが出来る・・・と考えるのも人間だけだったのかな、だけなのかしら、と。
予知能力があるってことは、それを他人に向けたら何が起こるか知っているということ。
それを向けたら、相手を傷つけると知っていながら、人間は相手にものを向けたりするのかしら、と。
“被害”が1番悲しく響くのは、人が人を傷つけた時と私は思うのですが。
取り返しのつかないほどのこと・・・も世の中には多くあって。
それを人が単独でやるって、そんなこと知らないです。
何か道具があるはずで。
それは向けるものだったり、ふいに当たるものなのかもしれないけれど。
どうなることがわかっているのに・・・??と思ったり。
人間には、考える能力があるから人間なのだ、と何かで聞いたことがありますが。
そうだとしたらそんな残酷なことを考えるのも人間だけなのかしら、と思ったり。
それって寂しいな、って思ったり。
そんな・・・意味わからないこと考えてたりしました。授業中。
最近クラスの教室に入りたくない・・・というのが悪化中。
あと2回保健室に行けば、去年の年間の保健室利用数に追いつくという危ない結果。
しかも休みはもう遥かに今年の方が多い。
なんだかなあ・・・ってな感じで、野火でした。