理不尽、不燃焼

本当は、あまりにも宿題が危ないので、記事の更新はするまいと思っていたのだけれど。

何だか解せないというか、納得しきれないものがプスプス渦巻いている感じ。

島田紳助さん引退の話を聞いて、父と、弟と共に慌ててテレビをつけました。
ニュースの、会見に釘付け。

普通引退するかなあ、暴力団と関係ある人って、芸能界にいないわけではないんじゃない・・・??とか思って、本当に出せないくらい深刻な話なのかしら、って思ってテレビつけたんですけど、ああ、違うな、って。

暴力団に関わって、何したわけでもないのに、何で「芸能界ではなし」なんだろう。

引退言い出したのは、けじめをつけるため、紳助さんが言い出して、止められても、ぶれずに決断したらしいけれど。

やっぱり許せなかったなあ・・・。

引退なんて手段をとるのは、とても紳助さんらしいと、テレビを通してでしか見たことのない私だって、思う。
ああ、紳助さんだな・・・って感じ。

そういう人だとわかってて、何でそういうことしたの、って思う。
メールの話は、今に始まったことじゃないというのに、何で事務所は問い詰めてなしだなんてこと言ってしまったの。

更に言うなら、何で「なし」なの。

大人とか、関係者が聞いたら、「何も知らないくせに」とか「これだから世間知らずは」だとか「所詮青い高校生だから」とか言うかも知れないけれど。

紳助さんは、20代からの真っ白なころからの知り合いだって言ってた。

そういう人とも、連絡をとったらいけないの。暴力団員は、そういうことも許されないの。
普通の一般の人みたいに、親しくしたい人と交流をはかったらいけないの。

暴力団は、同じ人間じゃないの。

実際会ったことあるわけじゃないから、何も知らない人間が勝手に言ってるだけだけど。

やくざさんとか、暴力団とか名前だけに過剰反応しすぎじゃないのかな、って思ったりする。
そういう人達だって、どういう経緯があって、どういう思いでどんな活動してるのかなんて、私みたいな一般にはわかりっこないのに。
本当にその人の思いを知ってるのは、そういう人達だけでしょう?

そして、生まれつきそういう道に入ってる人とかって、本当に一握りだし、生まれつきとか関係なく、みんな同じように・・・何ていえばいいのか、わからないけれど。

子供は純真だし、みんな同じように子供だったと思う。
大きくなって、どんな道を歩んだって、同じ人間だと思う。

同じ人間なのに、どうしてみんなと同じようにメールしてはいけないんだろう。

勿論、してはならないことがあるし、だからこそ、過剰反応だって生まれるわけだけれど。

紳助さんは何かしてたわけではない。公表出来ないぐらいにしてるっていう人もあるかもしれないけれど、公表されてないものはわからないし、紳助さんの人柄が全て。
少なくとも、私が思う紳助さんはそう。

そういう世間からも難しい立場の人が、交流をはかろうとして、何が悪いの。
自分と同じ世界の人じゃないからこそ、言いたいことだって、いっぱいあると思うよ。
親密なメールが何だというの。
私は、そういうメールも交わしていた紳助さんは、とてもらしいと思う。

井筒さんは「義理と人情に厚い人間だったから余計に何でって感じだった。」って言ってたけど、義理と人情に厚い人だったから、20代の頃から、ちゃんと見てあげてたんじゃないかな、って思う。

紳助さんは責任をとって辞めるって言ったけれど、その人とはもう交流しないけれど、道で会ったら頭を下げると。
それは、どんなに相手にとって、苦痛で、同時に幸福なことかと思う。

波がある芸能界で、長く続く人なんてほんの一握りで、そういうのに漏れた人達を支えてあげていたのも紳助さん。
今回暴力団の人と親密なメールしてたのも紳助さん。
私にはどっちも、同じ、優しい紳助さんに映る。
事務所とか、芸能界とか、メディアは違うのかな。
 
正直、1番許せないのは、単純に面白がってネットでひどい言葉をバンバン吐ける人達だけれど。紳助さんを嫌いなのと、便乗してひどいことを言うのは違うと思う。
でもネット見てると、こういうこと思ってる人よりそういうのばかり目についてしまう気がして。
こんなこと思ってるのは私だけなのだろうか・・・と思う。悲しい。


何で、何で、どうして。


色んなことがやるせなく飛び交いながら。

でも紳助さんがしっかりと記者会見して下さってたから。
ちょっとだけほっとして、ちょっとだけ悔しくて。

辞めないで欲しかったな、って思う。

ゆっくり山降りて欲しかったな。
ちょっと休んでもいいから。

後輩に示しがつかなくてもいいから。

普段の紳助さんの行動そのものが道標になっていると思うから。
たまには、脇道にそれて、自分本位に動いてくれても良かったのに、と思う。

それをしないのが紳助さんだとも思うけれど。

これから先、まだ事実があって、私が思うほどメールは軽くないのかもしれないし、4年以上前の20分ほどの立会いも、軽くはないのかもしれないけれど。

それでも私は悔しいな、って思う。煮え切らない。

でも、紳助さんが一般人だから、って、僕ではありだと思ってた、って、怒るところはちゃんと示してくれてた。

一般人なんだから、メールだって好きにすればいいよ。
誰にチェックされることもなく、なし、って言われることもなく。

ないこと書かれたら怒っていいし、訴えていいし、首をつっこまれたら、余計なお世話だと言えばいいし。

そういう当たり前の生活が送れるといい。

そうであって欲しいと、強く願う。

所詮世間知らずの、青いつぶやきだけれど。


理不尽な感情を「おしゃかしゃま」に混ぜて聴きながら、野火でした。