26年、そして5ヶ月と1日
本日で日航空機ジャンボ墜落事故から26年。
東北関東大震災から5ヶ月と、1日。
東北関東大震災は、あくまでも大きな3月11日からみると。今も地震は止んでなくて、未だに苦しんでる方が、いらっしゃると思います。
そしてどちらも、未だに誰かを思って、胸を痛める方がいらっしゃるのだと思うと。
日航機墜落事故は、今回の東北関東大震災とは違い、私の生まれる前の出来事なので、あんまり詳しくはないのですが。
天災ではないぶん、人を、自分を恨んだり、責めたり、する人も居たりするんじゃないかなあ、と思います。
以前にも紹介したような記憶がありますが。
私の好きな映画・・・でしょうか。心に残る映画。その時、その時のブームみたいなのあるんですが、やっぱり、動かないなあ、っていう映画が、「クライマーズ・ハイ」
堤真一さん主演。とても淡々とした映画。言い方を変えれば、地味。ちょっと暗いやも。
あんまり私の同年代では観る人いないし、知らない方が多く、知っていてもあんまり好まれない。
他での評価が高いのか・・・は、わかりませんが。
関係者の評価も、わからないですが。
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単純に、事故を当事者や、被害者の目線から追うのではなく、事故を追う、新聞記者、という目線から追った作品。
もしかしたら、事故ではなく、新聞社に偏りすぎじゃないか、って、そういう意見もあるかもしれないけれど。
純粋に、言い方悪いけれど、お涙頂戴にするのではなく、そういう立場から、一歩引いて事故を捉えた作品。
勿論、当事者の言葉や体験は大切だから、お涙頂戴なんてくくりにするだなんて、言語道断なのだけれど。
・・・当事者の、主観的な目線からではなく、客観的な目線で、と言えば、いいのかな。
もちろん、クライマーズ・ハイは、ただ事故を追う作品でもないのだけれど。
今回の震災の時、揺れた当時のテレビ局の映像があって。
揺れて、みんなが集まっている最中に、ひとり部屋から立ち去ったと思ったら、カメラを構えて戻ってこられて、揺れる中、黙々とカメラを回し始めた男性がいらした。
それを観た時に、クライマーズ・ハイが、頭をよぎった。
当事者、関係者、そして救おうとする人々、心配して見守る人々、いっぱいいらして。
そんな中で、マスコミって、伝えようとしているんだな、って。
上手く言えないけれど、皆が皆、現場にいるわけじゃない。
今回の地震でもだけれど、私みたいなのは、テレビの画面を見守るしかない。
そのテレビの映像は、何かっていうと、大変な思いしながら、伝えるために、奔走してくださっている方の、汗と努力の結晶なんだな、って。
クライマーズ・ハイも、映画はたった1週間を追ったもの。
ひっきりなしに、記者さんが、奔走する。
被害状況をじかに記事にするために、大変な思いをしながら山に登る。
そして、何故、そんなことが起こったのかを、伝えようと、追う。
テレビの映像だって、新聞の現場雑観だって、誰かがその場を見てるから、出てくるんだよね。
そして同時に、そこの惨状に、いつもいつも平気な人ばかりとはかぎらない。
・・・そういう面も、ある映画で。
人がなくなる、ってことが、どんなことであるか。考えさせられてしまう。
少なくとも、個人的には。
色々、整理ついてない文章になってますが。
うん、上手く言えないけれど。
周りには、誰かが居るよ。例え目には入らずとも。それが例え、的外れなことであろうとも。
こんな時、何も出来ず、日常に流されてる自分が、悔しいし、惨めだし、嫌いだけれど。
そういう人も居ることを、忘れないでほしいな、って。
生きてるだけで、それは充分すぎるほどに頑張っているのだと思うから、頑張れ、なんて安直に言えないけれど。(それでも、言ってしまう自分が悔しいけれど)
5ヶ月と1日。
日々は流れていくけれど、まだ現在としてる人がいる。
26年。
どんなに日々が流れても、未だ過去と出来ない人はきっといるけれど。
「亡くなった上司の年齢を、もう超えてしまった」
そんなコメントが胸に染みて。
いつか、少しでも、今より安らかな気持ちになって、慰霊式が出来るような日が、来れば、いいんじゃないかな、と思う。
いえ、決して良くはないかもしれないけれど。
26年の月日の中で。
幾度もの慰霊式があるように。
追悼者と同じ、520本のやさしい蝋燭の灯りが揺れるように。
御巣鷹山の小さな慰霊の鐘が鳴らされるように。
そんな日々が、少しでも早く、来るといい。
そう、願って。