子は親の鏡

父君が先ほどのテレビの再放送をちゃっかり観ていたことが発覚。

「録画でもしてくれれば良かったのに!!」という私にしみじみと、そしていけしゃぁしゃぁと「あれは本当に良いよねぇ・・・」というようなお人です。

私は基本的に父親似だと言われます。心身共に。
母から受け継いだのはヒステリーと、おっちょこちょいと、運動オンチと、方向音痴です。

私の父君を一言で表すならば「変人」の二文字に尽きるような気がいたします。
娘を変人だ、何だと言っておりながら己が変人であることに気付かない人物です。

何故か誰からも勉強のやる気だけは受け継がなかった私が珍しく机につこうとしたところで「お茶入ったけど飲むかい?」とか言ってくるよう人物です。
勿論、私だって行くのです。親切からではありません。私だって勉強はしたくないからなのです。

でもそんな私がお茶を飲んでさぁ、戻ろうか、という時に「録っていた番組を観ない?ゲゲゲの女房があと5話。あとアマルフィとどっちがいい?」というような人物です。無論、私はまたも断れずに席につくのです。

挙句の果てに泣き泣き夜中に宿題をしているところへ大真面目な顔をして「早く寝なさい」という人物なのです。己が原因の一端だなんて思いは欠片もいだいていないに違いないのです。

弟の3つのコップにボールを入れてシャッフルするマジックに悪戯心でボールをいれなかったのも我が家では父と私だけなのです。
「お前ほど性悪なつもりはなかったんだけどね」と言いつつそれでもやってしまったものはやってしまったのです。
むしろ私が先にやったものの生まれたのは後なのだから、父親の背中を見て育った為にこんな性悪になってしまったに違いないのです。

・・・そんな感じの父君。(どんな父君)