今週のお題「子供の頃の夢」

ちょっと気が向いたので,チャレンジ。

お題は子供の頃の夢。
人間っていつまで子供なの??っていう疑問はちょっとありますが。
中身だけでいうならば,永遠に子供の方って,いらっしゃいますが。ちょっと憧れてしまいます。馬鹿にしているとかでなく。

今の夢でこそ「教師」だけれど,小学校高学年のあたりは「教師兼小説家」でした。更に小さくなると覚えてないなぁ・・・と思っていたのですが。以前母君父君と将来の夢の話になった時たずねたところ,私の夢ってあんまり変わらずにループしているらしいのです。

幼稚園児とかの時って,何だったのかっていうと,「絵本作家」とかに近かったらしいのですね。
両親曰く,「よく紙芝居を作って周りの友達に読んで聞かせていた」らしい。
まぁ,絵や内容がどれほどのものだったのかは,別として。
でも人に読むこと,が好きだったから,一時期「先生」になりたいとも言っていたらしいのです。まぁ作って聞いてもらうってのが,嬉しかったのでしょうか。
でも当時から本とか,読むのが大好きだったり,想像を膨らませるのが好きだったことは今でも覚えています。
ボーっとしていて,突如何か思いついたりすることは,もしかしたら変わっていないのかもしれません。

小学生にあがると,その両方とも覚えていなくって,中学年まで漠然とした将来の夢もなかったように思います。
「小説家」と「教師」を夢みたのは,小学校高学年です。
その頃から思い付く話をちょこちょこ書き止めるようになって,小説が書きたい,とか思ってました。
子供の頃と変わったのは,たぶんそれを人前に進んで出さなくなったことでしょうか。
でも仲のいい子と「中学校になったら文芸部に入りたい」とわめいていました。
その夢に「教師」が追加されたのは,高学年を受け持ってくださった,担任の影響です。
精神的にも,色々助けていただいて。
どこかクラスで敬遠されていた私を馴染ませてくださって,更にそれにどこか甘えていた自分に喝を入れてくださって。
当時1番の私の理解者でした。
あの方に会えていなかったら,たぶんどこかで折れていて,小学校,中学校卒業って,果たして出来ていたのかな・・・と今でも思います。
その先生に助けられた感じが忘れられなくって,「教師」を目指しました。
「教師兼小説家」っていうのは,「小説家」に未練があったのもありますが,将来の夢が「教師」というのが,恥ずかしかったのです。
将来の夢って,よく学校でも,目指した理由とか,聞かれるのですが,先生の前で,先生に憧れて,というのはどうしても当時出来なくて。
それが先生に言えるようになったのは,中学生になってからでした。

文芸部,は結局中学には無く,友達も私もそれぞれ惹かれた部活があり,バラバラになってしまったので,心の片隅にありながら,実現しませんでした。
だんだん現実も見えてきて,夢が「教師」一本になったのも,その頃からです。

不思議なことに,そのまま消えかけていた「小説家」と文芸部,が高校に入って,復活しました。
中学の延長線上で,部活は吹奏楽に入っていたのですが,夏に肩を壊して,やめてしましました。
その後,次に入ったのが,まさに文芸部。
心の片隅に残っていたものが,ようやく,実現しました。
今もそれで小説を書いているのだから,私の夢は,ずっとループし続けているのですね。

小学校の夢も,ましてや幼稚園時代の夢も,きっちり残っているわけではないのに,それでも少しずつ形を変えながら夢見ているということは,私の根っこは,変わっていないのだなぁ・・・と思います。
性格は可愛くなくなったし,当時のように思うことをそのまま表に出せなくなっているけれど,どう転んでも自分は自分なのですね。
今も昔も,変わらない,まだまだ青い子供です。

星の王子さまでは,たいていの大人は子供だった頃を覚えていないそうですが,私はこのままどうあがいても,私だよねっていって,10年後に振り返れる人生でありたいです。
っていうのも,今という私,子どもの頃の夢,ですね。

ちょーっとしみじみした,野火でした。